成績計算機

成績計算機: 成績の把握と学習計画に役立つツール

この計算機は評価期間中にいつでも自分の成績の現状について知ることができる便利なプログラムで、学生と先生どちらにも有用かつ正確な情報を迅速に提供します。しかし、その仕組みはいったいどうなっているのでしょうか？この記事では成績計算機の機能や使い方、また、そもそもなぜ成績が存在するのかについて説明します。

現在の成績と目標達成までの道のり

上記3つの計算機があれば、先生も学生も成績に関する質問にすぐに答えることができます。まず、成績計算機では対象教科の加重平均を計算します。数値の場合とレターグレードの場合どちらでも計算可能です。

レターグレード	GPA	パーセンテージ
A+	4.3	97-100%
A	4	93-96%
A-	3.7	90-92%
B+	3.3	87-89%
B	3	83-86%
B-	2.7	80-82%
C+	2.3	77-79%
C	2	73-76%
C-	1.7	70-72%
D+	1.3	67-69%
D	1	63-66%
D-	0.7	60-62%
F	0	0-59%

また、最終成績プランニング計算機では最終目標とする成績までに必要な項目の中から未達成項目が表示されます。これにより、目標達成のためには期末試験でどの程度の点数を取る必要があるのかを判断することができます。

時間の節約

通常の平均計算に比べて加重平均の計算は複雑です。加重平均を算出する際は、互いの数値に関連する様々な重みや値が関わってきます。加重平均を使った評価方法は主に高校や大学で使われており、科目ごとに課題の種類や最終評点に占める割合が異なる場合に有効です。この計算機を使用すれば、加重平均を迅速かつ正確に求めることができます。

さらに、四半期末、学期末、また学年末の時期になると成績について心配になる学生は少なくありません。ですが、最終成績プランニング計算機を使えば自分の目標に向けて何をすればよいのか知ることができます。

同様に、目標成績に到達するためには最終プロジェクトや試験で一定以上の点数を取らなければならない場合もあります。そんな時、最終成績計算機を使えば目標到達までにどれくらいの努力が必要なのかを知ることができます。

加重平均の求め方

評価期間が終了し全ての成績が出揃ったら、成績計算機を使って先生が計算間違いをしていないか確認することも可能です。この場合は各課題と成績、そして重みを計算機に入力します。

課題/試験 (任意)	成績	重み
宿題の平均点	76	20%
クイズの平均点	90	15%
テストの平均点	88	35%
授業課題の平均点	100	10%
最終試験の平均点	91	20%

「計算する」をクリックすると、成績計算機が数値とレターグレードの両方で結果を表示します。

平均評点: 87.7 (B+)

目標成績に到達するためのゲームプラン作成

まだ目標を達成できていない評点またはカテゴリーがある場合、成績の最終目標値と未達成項目に割り当てられている重みを入力します。

課題/試験 (任意)	成績	重み
宿題の平均点	76	20%
クイズの平均点	90	15%
テストの平均点	88	35%
目標とする最終評点		88
残りのタスクの重み		30%

最終成績計画計算機の「計算する」をクリックすると、現在の加重平均と目標の成績までに必要な課題のスコアが表示されます。

• 平均評点: 85.0 (B)
• 最終評点88点を達成するためには、残り30%のタスクで95.0点の評点が必要です。

課題/試験 (任意)	成績	重み
宿題の平均点	76	20%
クイズの平均点	90	15%
テストの平均点	88	35%
平均評点		85

最終試験で何が必要かを知る

最終試験以外の成績が全て出たら、現在の加重平均評点、到達目標、期末試験の重みを最終成績計算機に入力し、「計算する」をクリックします。

• 現在の評点: 79
• 到達目標: 85
• 最終試験の割合: 35%

最終成績計算機は、目標とする最終成績に到達するために最終試験で必要とされる成績を表示します。

結果 あなたは、最終試験で96.1以上の評点が必要です。

学生と先生によく誤解される加重平均

加重平均とは、個々の能力を測るために必要な数値である重みを加算して算出した平均値のことであり、そのため「加重」という言葉が使われています。残念ながら、多くの学生(一部の先生も例外ではありません！)は加重平均を使った成績の計算方法を理解できていません。なぜならば、加重平均は単純平均よりも多くの計算を必要とするからです。

例えば、複数の課題が最終評点に占める割合がそれぞれ異なる授業における自分の評点を計算するとします。その場合、加重平均を求める必要があるかもしれません。加重の合計が1（または100%）に等しいかどうかが、方法を見極める鍵です。

必要な情報がそろっていれば、とても簡単です

重みの合計が1になる加重平均を計算するには、各評点に対応する重みを掛け、それらをすべて合計します。数式にすると、g1(w1) + g2(w2) + g3(w3) となり、gは各科目の評点、wは対応する重みです。ほとんどのシラバスでは重みがパーセント表記されているため、最初に小数へ変換する必要があります。例えば25%は0.25、100%は1です。

足りない評点がある場合は計算が複雑になります

足りない評点がある場合は計算方法が若干異なり、重みの合計が1未満となります。最終成績プランニング計算機で現在の加重平均と目標とする最終成績のために未達成項目で必要なスコアを計算する際はこちらの方法になります。

数学的には加重平均の計算方法は同じです。ただし、各評点 (重み)の合計を出してから既に分かっている評点の重みの合計 (小数) で割る必要があります。

計算式はΣgw/Σwと表され、Σgwは各評点(重み)の合計です。また、Σwは全ての重みの合計を小数で表した数字となります。

このような計算は複雑なため、加重評点を出してくれる計算機は学生にとって大きな助けとなります。

これらの計算機が必要な理由

評価というのは比較的最近にできた概念です。イェール大学はアメリカで最初に成績をつけた大学で、1785年以来ラテン語で最良(optimi)、劣る(inferiores)、最低(peiores)という言葉を使って学生の評価を行ってきました。

それ以前、アメリカの大学ではオックスフォードやケンブリッジのモデルが踏襲されており、学生は講義の出席数順守に加えて学生監との対面および書面での対話を毎週行うことが義務づけられていました。

そして、学生監や教授陣で構成される審査委員会がその学生の理解度が適切であると判断すれば、その科目履修は終了とされました。成績はありません。従って、学生の雇用を検討する人たちが彼らの資質を比較する際に参考にするのは推薦状のみなのです。

19世紀、大学ではさまざまなシステムが試され、例えばイェール大学では4から9点までの評価点が用いられました。ハーバード大学では20点制、100点制と試した結果、学生を5つのクラスに分け、最も下のクラスに配された生徒は不合格とする方法が最善と判断されました。

アメリカの公立大学ウィリアム・アンド・メアリー大学では、「秩序正しく正確で、思慮深い」や「ほとんど、もしくは何も学んでいない 」といった分類が学生の評価に使われました。

移民の大幅な増加と義務教育の出現により、20世紀初頭に学校は過密状態となりました。その結果、教師や教育管理者は大勢の生徒に向けたテストの実施と成績をつけるための効果的かつ統一された方法を必要としていました。このような状況で、学校における評価制度は自然と全国的に標準化されていきました。

生徒の成長を評価する6つの方法

私たちが提供する計算機は、米国で一般的に使用されているパーセンテージとレターグレードを使用しています。しかし、生徒の成長を評価する方法は他にもたくさんあります。ここでは、一般的な成績評価の代わりになる方法を簡単に紹介します。

• 0~100のパーセント表示。
• レターグレード(A, C+, B-)
• 標準ベースの評価。生徒にはカリキュラムに特化した知識に基づいて点数が与えられます。
• 習得度ベースの評価。生徒は現在のスキルを完全に理解してから次のステップへ移行します。
• 合格/不合格。
• 物語ベースの評価。生徒は授業でのパフォーマンスについて長文のフィードバックをもらいます。

結論

生徒の成績評価制度は昔からあるように思われるかもしれません。しかし、20世紀以前には今私たちが知っているような成績という概念は存在していませんでした。

現代においても、課題ごとに「重み」が指定されている場合にどうやって成績を計算すればよいのか、最終試験で何点取れば合格なのかといった問題は私たちの頭を悩ませます。

この成績計算機は課題をこなすための知識を与えるものではありません。しかし、成績の現状や何をすべきかといったことを知る上で役に立ち、あなたの不安を取り除いてくれます。